皆さんは、ファイルマネージャーを使ったことがありますか?
もちろん、誰しもファイル管理アプリくらいは入れたことがあるでしょう。
Androidの人がAndroid端末を選ぶ理由の一つとして、「ファイル管理」がしやすい点がありますね。
今回は、そんなときに必ずと行っていいほど壁に直面するであろう、「ファイル/フォルダー名」について述べていきます。
目次とアルファベット順に対応しているので、目次から、知りたいファイル名について飛んでみてくださいね!
〈ファイル/フォルダーとは、その違いは?〉
ファイルとは、音楽・画像・テキストなどの基本単位です。
例えば、「〇〇〇.mp3」「△△△.txt」という表記をみたことがあるでしょう。これら一つひとつのことをファイルと言うのです。また、”mp3”や”txt”などを拡張子と言います。
フォルダーとは、ファイルをまとめておくものです。英語で「Folder」と表し、Foldには収めておく/折りたたむといった意味があります。
フォルダーのなかにファイル・フォルダーを何個も入れることができ、データをわかりやすくまとめることができるのです。
以下からフォルダーの名前別の役割・違いを書いていきます。
「.」から始まるファイル -隠しファイルとは-
ファイルマネージャーによっては、「.backups」のように”ピリオド”から始まるファイルが表示されることがあります。これらの怪しいファイルは何なのでしょうか。
答えは「隠しファイル(隠しフォルダー)」というものです。アプリやシステムの中で、隠しておきたいデータやログインなどに使われるアクセスキーが入っていることがあります。
ということは、安易に消してしまうと、そのアプリが正常に動作しなくなることも否めません。
ファイルマネージャーによって、このフォルダー自体見れないこともありますが、大体の場合、設定から変更できます。
このようなフォルダーはあまりいじらないことを推奨します。
それぞれの”ファイル名”を、一つずつ解説
ALBUMS
Xperiaであれば、「ミュージック」で使われているフォルダです。
この中には、自分が作ったプレイリストが入っています。なぜか、消したはずの残骸のようなものも入っています(笑)。
すべてのファイル使用容量が「0バイト」となっているかもしれませんが、ちゃんとプレイリストの役目を果たしているので、誤って削除しないようにしましょう。
Android
ズバリ、このファイルの中には、スマホのアプリに必要なデータが詰まっています。
起動に必要なファイル、読み込みを高速化するために一時的に保存されたキャッシュなど、いろいろはいっていました。
言うまでもなく、Androidは絶対に消してはならないフォルダーの一つです。アプリが正常に動かなくなる可能性が大きいからです。※中身のキャッシュは例外です。
中を見てみると、「data」「obb」などのフォルダーが入っています。dataは主にユーザーデータについて、obbはゲームで言う音源などが入っています。ちなみに、しっかり暗号化されているものが多く、容易にアクセスすることはできません。
bluetooth
Bluetoothはヘッドフォンなどの音楽機器によく使われる通信技術で、一度は耳にしたことがあるはずです。
そんなBluetoothですが、実はファイル転送にも使えます。速度がファイル転送にはあまりにも遅いので、実用的ではないですが……。
画像・音源・動画など、多岐に渡って転送ができ、扱ったことのある人は、この中に何かしらのファイルが入っているはずです。
もちろん、中身のデータはわかりやすいフォルダーに入れておくことを推奨します。
「com」「jp」などから始まるファイル
アプリのフォルダです。例として「Example」というアプリだったら、「com.example.xxxx」などという名前になります。
ちなみに、Android>dataの中にもこういった名前のものがたくさん入っています。
もともと、アプリを作る際に識別しやすい唯一の名前を付ける必要があり、それが企業によっては「com」や「jp」で分けて使っているようです。
他にも、netやorg、coなども見かけます。
怪しいと思ったら、Google検索にかけてみましょう。「jp.co.yahoo.android.ychiebukuro」だったら、アプリ版の「Yahoo!知恵袋」ですね。もしアンインストール済みのアプリの名前が出てきたら、削除しても大丈夫です。本体容量をわずかでも食ってしまうので。
DCIM
DCIMは「Digital Camera Images」の略で、デジタルカメラ(スマホ)で撮った写真などをためておくフォルダーになっています。
ちまたで売っているデジカメのSDカードの中にも、同様にDCIMというフォルダーが入っていて、DCIMはカメラ業界では共通の名前です。
中身をちょっと詳しくみてみます。(少し専門的)
中身は、「100ANDRO」のようになっています。前の三桁の数字は、かぶることがないように101、102……と続いてフォルダーが作成されていきます。
ちなみに、後ろの5桁のアルファベットですが、Nikon製のカメラで撮ると、”100NIKON”などとなっていました。Androidのスマホだと「ANDRO」なんですね。
写真を頻繁にスマホで撮る方は、「100ANDRO」の中をみてみると、「xxx_0001.jpg」という写真のファイルが沢山あるはずです。
xxxは、写真は「DSC(デジタルカメラの略)」、動画は「MOV(ムービーの略)」ではじまります。
後ろの数字は4桁まであって、新しい写真が追加されると、0002、0003……と続きます。感のいい人は疑問に思うかもしれません。4桁までなので、”9999”の次はありません。

ん? じゃあスマホの写真て9999枚以上撮れないの?

いやいや、そんなことあったらめっちゃ困るでしょ(笑)
10000枚目の写真は、先程の「100ANDRO」ではなく、新しく作られた「101ANDRO」に保存されます。そこから、また「xxx_0001.jpg」で始まっていくのです。
デジタルカメラも一眼レフも同じような仕組みです。
スマホの中に写真がありすぎて困っているならば、圧縮するか、Googleフォトなどのクラウド上に保存しましょう。Googleフォトのアップロードサイズを「高画質」(画質は劣化する)にすると、無制限に写真をアップロードできるので、おすすめです。無圧縮の場合でも、約3000枚(1枚あたり5MBで計算)保存できます。
Download
おなじみのフォルダです。Chromeなどのブラウザで画像などをダウンロードすると、必ずこのフォルダーに入ります。
おそらく何も弄っていない人は、中のファイルが大変なことになっているはずなので、新規フォルダーを作って整理してみるのもありでしょう。
※ただし、日付順にしたい人には注意です。まれにファイルの移動をした際に、ファイルデータの情報が更新されて、日付が「今日」になってしまうことがあるので、ファイルの取扱には気をつけましょう。
Edited
Xperia純正のアルバムの機能である、「画像編集」を使うと、このフォルダーが作成されます。
もし使ったことがあれば、中に編集した画像が入っているはずです。
ちなみに余談ですが、PNG画像(劣化が少ない圧縮画像)を編集するために、Xperiaのこの機能を使うと、PNGからJPEG(高圧縮)に切り替わるので、あまりおすすめしません。最近では、リサイズのときのみ「Googleフォト」を使っています。
Music
パソコンから取り込んだものやオンラインで購入した音楽はこのフォルダーに入れておきましょう。アプリ側が音楽ファイルを正しく認識してくれるはずです。
また、ファイルの性質上「Music」でも「music」でもどちらでも認識するので、ここは気にしなくても大丈夫です。
Musicの中身は、下のような感じになるように入れると吉です。
※すでに入っているファイルは、移動すると、アプリによってはプレイリスト自体が破損してしまうので、そのままにしておきましょう。
Music>アーティスト名>アルバム名>音楽ファイル[〇〇.mp3]
Notifications
通知に関するものです。このフォルダーには、「通知音」となる音源が入っています。
通知音は、システム由来のものではなく、ユーザーのオリジナルの音源です。つまり、このフォルダーに入れると、通知音として使うことができるのです。※設定が必要です。また、対応していないこともあります。
僕は、LINEの通知音をFF14のSEにしています(笑)。
Picture
Pictureは、スマートフォンで作成した画像が入っています。
”作成した画像”とは、「スクリーンショット」や「画像編集」でユーザーが保存したものです。
また、「LINE」「Twitter」などのSNSからダウンロードした画像も入っていることが多いです。
こちらもダウンロードと同じように、新規フォルダーを作ってわかりやすくまとめても問題ないです。
Temp
Tempとは「Temporary」の略で、”一時的な”の意味があります。
これらの中身は、一時的なものなので、作業中でなければ消してしまっても問題ありません。
同じ概念に、キャッシュというものがあります。
番外編 -キャッシュとは-
キャッシュとは、オンラインのデータ(パズドラでいうモンスターの画像)を保存しておく仕組みです。
これらは削除しても問題ないものですが、次回アプリを読み込むときに、オンラインサーバーから再ダウンロードしなくてはならないので、通信量と時間がかかります。
しかし、キャッシュの中には2年前のものなど古いデータもあります。定期的に削除すると、端末の容量を適切にあけることができるのです。
おすすめファイル管理アプリ
XperiaやGalaxyには、プリインストール(初めから入っている)されたアプリの中に、ファイルマネージャーがあるかもしれません。
しかし、デザイン面や機能面で優れていないものもありますよね……。
ならば、この記事中にも度々出てくる「Yahoo!ファイルマネージャー」がおすすめです。
このアプリの良いところは、
- アプリでファイルが一括管理できる
- 「DCIM」「Picture」のフォルダーにわかりやすくイメージアイコンが表示される
- 2画面でファイルのコピー/移動がらくらく
- ストレージ容量の内容が一瞬でわかる
- 「スマホクリーンplus+」でたまったキャッシュを一括削除できる
などなど。デザインもわかりやすく、とてもかんたんにファイル管理ができるので、筆者おすすめのアプリです。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.yahoo.android.yfiler&hl=ja
ぜひ、一度お試しあれ!

追記:Yahoo!側がこのアプリのサポートを終了してしまいました……。正直ショックです。筆者の個人的主観ですが、これ以上のアプリが見当たらないです。また、インストール済みの方は(再インストールできないので)消さないようにしましょう。
Yahoo!ファイルマネージャーの代替アプリ
代替アプリを探すのは難しいですが、Yahoo!と対をなすGoogleから、ファイルマネージャーがでています。
このソフトの利点は、なりより直感的でシンプルな点です。
「ダウンロード・画像・動画・音声・ドキュメント」などと分かれていて、ファイルを手軽に管理してみたい方(特に初心者)におすすめです。
「ストレージデバイスを表示」すれば、”生の”状態の内部ストレージとSDカードを確認できます。
この状態であれば、任意の場所への移動も楽にできるようです。(上級者向け)
UIもGoogle仕様なのでわかりやすいです。(ダークモードに対応)
利点をまとめると
- アプリでファイルが一括管理できる
- 「画像」などのざっくりとしたイメージでデータを把握できる(初心者向け)
- 大きな画像やイメージで表示できる(逆に、行のようにもできる)
- ストレージ容量の内容が一瞬でわかる
- 「ジャンクファイル」でたまった不必要なキャッシュを一括削除できる
そして、Googleなので 安心して利用できるのもいいですね。
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