※改修中なので、一部表示が崩れるかも。

WF-1000XM4とXperia 1 IIIを連携、使い勝手やノイキャン性能などをレビュー(超個人的)

イヤホンWF-1000XM4のレビューです。Xperia 1 IIIと合わせて、以前使用していた同価格帯の無線/有線兼用ヘッドホンMDR-1000Xと軽めに比べてみました。ちなみに、MDR-1000Xは数年前の発売で、数年使っていて音の劣化もあるので、それを含めた状態で比べています。

これだとあまり比較にならん! と思ったので、低音強化有線イヤホンMDR-XB55とも追加で比べています。

イヤーピースはS/M/Lの3種類あり、最初についていたのはMサイズでした。筆者にはMが大きすぎて付けるのが毎回大変になってしまったので、Sサイズに変えました。こっちに変えると、個人的にはしっくりくる感じ。

そういえば、Sonyは「脱・プラスチックの箱」をすすめているそうです。このWF-1000XM4の箱や説明書もすべて紙で できていました。ここまでやるとは……驚き。

目次

使い勝手

使い勝手は、「快適で最高」の一言。まず、専用のケースから外すと一瞬でつながり、すぐに音楽が聴けるようになります。ワイヤレス(無線)ならではの快適さを最大限まで活かせている感じ。

  • ケースから外すと自動的に本体との接続がされる→「いちいち電源をONにしなくてよい」
  • ケースに入れると、自動的に接続が切れる→「電源OFFも同様」
  • スマホ側で「接続」を選択する必要がない
  • 一瞬で接続される

この4点が、聴く前/聴いた後の快適さを引き出していて、ストレスフリーで使えました。また、スマホ本体のスピーカーで聴きたいというときも、スマホの通知パネルから変更も可能でした。

加えて、Sony製専用の純正アプリの操作性も快適でした。

純正アプリ「Headphones Connect」でさらに快適になった

一言でいうと、純正アプリの完成度がかなり高い。他社製のアプリよりUIがスッキリしており、全体的に見やすいと感じました。

もっさりしている感じはなく、スムーズに操作可能。また、WF-1000XM4本体との連携もスムーズで、モードを切り替えたり設定を変更したりしたときも、反映までのスピードが気にならないレベルでした。

使い勝手の面で、不満を一つ上げるとすれば……「タッチセンサー」

一つ難点があるとすれば、イヤホンの「タッチセンサー」です。イヤホンの機能をコントロールしたり、音声アシスタントを起動したりすることができるのですが、タッチするタイミングや場所によって反応しづらいことがありました。

また、タッチセンサーのカスタマイズが限られているのも地味に不便な点の一つ。個別設定したい……。アップデートで改善できそうな点ではあるので、「改善求む!」って感じ。

3種類のグループからカスタマイズ可能、個別設定は不可

音質 ※主観的

まず、はっきり言っておきますが、音の好みは人それぞれであり、「音質が良い」と感じるのも人それぞれです。音に関して全くの素人目線なので、ここでは「私が感じた音について」のみ述べていることを留意しておいてください。
また、数十時間しか聴いていないので、エージングが不十分です。

低音域はあまり強くなく、薄い印象でした。ヘッドホンMDR-1000Xと比べて少し物足りない感じ。(当たり前ですが、ヘッドホンと比べているので、ドライバーの大きさの関係が最も。)

ならばと思い、(低音が強みの)イヤホンMDR-XB55とも比べてみましたが、やはりこちらと比べて低音はかなり抑えめ。ということは、WF-1000XM4自体の低音が足りないということに。低音がほしい筆者としては物足りない感じ。

一方、原音が変わったりこもったりしまうものの、低音自体はDolby Atmosやイコライザー「CLEAR BASS」を使用することで強めに強化可能でした。うーん……。

中音域(人の声)や高音域はMDR-1000Xと比べて繊細に聞こえるように。ここはスマホのスピーカーでは感じ取れなかった繊細な音が聴こえます。特にピアノの旋律、ベースの音。

中音域と高音域の間の音は、MDR-1000Xよりもはっきり聴こえるようになっていて、聴いていて心地いい音になることが多かったです。

ノイズキャンセリング

体感イメージを可視化すると、こんな感じ。音楽や普段の音を100%とおいています。

音楽 100%
外の音 5%
人の声 10%

ほぼ完璧でした。自分自身が虚無の中にいるかのように、外の音が20分の1の音量になったかのようにほぼ聞こえなくなります。

部屋の中でONにすると、無音になり、何も音がしていないときの耳鳴りが聴こえるくらいの静けさになります。例えるとすると、目をつむると宇宙空間に投げ出されて不安になるくらい、無音です。

電車の中では、耳をすませば電車の音が若干聴こえるものの、音楽をかければ聞こえなくなる感じ。音楽を小さな音量にしてもくっきり聞こえ、普段の半分のボリュームでも繊細な音が聴き取れました。

正しく装着していない状態だと、不完全なノイズキャンセリングになるので注意が必要です。純正アプリには、「装着テスト」があるので、これを活用すると良い感じ。

外音取り込みモード

音楽 100%
外の音 90%
人の声 80%

無調節(20)の外音取り込みモード。外の音がそのまま入ってくるイメージ。通常のときよりも人の声は若干だけ聞き取りにくいかなという程度。特に、女性の声や少し高めの声は、あまりにも小さめの声で話されると普段に比べて聞き取るのが難しくなる傾向はありました。

外音取り込み(調節バーで1~20まで調節可能)

外音取り込みの度合いを設定できる。最小値の1で、外の音が20%程度になる感じ。

外の音が入り込みすぎて音楽が聞こえない場合はここで調節可能。

ボイスフォーカス

音楽 100%
外の音 40%
人の声 80%

ホワイトノイズのような音はまだ残っているので、「外の音」に関しては平均40%程度。

この設定を有効にすると、女性の声の中でような少し高めの声はさらに聞きにくい感じ。逆に男性の声はくっきりしていて、男性の車掌さんの声は聞きやすかったです。

オフ(ノイキャンなし)

音楽 100%
外の音 50%
人の声 50%

もともとイヤホン自体の遮音性が高いので、電車の音が大体気にならないくらいに聞こえました。バッテリーが残り少しで節約したいときや、ノイキャンを入れていると逆効果な音がある場合に、オフにという使い方があるのかな。

Xperia 1 IIIの機能を掛け合わせて聴いてみる

Dolby Atmos × WF-1000XM4

Dolby Atmosを有効にして、(小さくなるので)ボリュームを上げると店舗のスピーカーでなっているかのようなしっかりとした低音が出るようになりました。MDR-1000Xに近いかな程度。その反面、かなりこもった音になることも。

ここは 曲によってもかなり変わってきて、良くなったり悪くなったりする感じ。音が広がって良くなるものもあれば、元のままのほうが良いと感じることもありました。

面白い機能なので、大体ONにしてますが、聴く曲によってはOFFにしてます。

360 Spatial Sound × WF-1000XM4

擬似的にサラウンドを再現する機能だと思うのですが、曲によってはかなり音が広がるものの、とても不自然な音になりました。ここは曲によって本場のライブっぽくなるものもあれば、高音や人の声に違和感が残ってしまいものもありました。

耳の形を撮影して個人最適化をONにすると、多少広がるもののさらに高音がキンキンしてしまい、ちょっとやりすぎかなという感じに。慎重に再撮影して再設定してみると改善はしたものの、やはり高音に違和感を感じてしまいました。

なので、個人的にはOFFです。私にはあまり合わなかった……。

若干気になった点

一番最初に記述した「タッチセンサー」を除いて、使っていて気になった問題は以下の通り。

LDAC「音質優先モード」時のバグ ※再発しました

以下のアップデートでここから下のバグは改善しました。このときのイヤホンバージョンは「1.2.6」です。頻繁に途切れるようなら、アプリ側でアップデートがあるかを確認してみてください。 →なぜか再発しました。アップデートでは直っていなかったようです。改めて訂正します。

LDACの「音質優先モード」を使用中に、5GHzのWi-Fi接続時に「音楽のストリーミング」など大容量の通信を行うと音が頻繁に途切れる現象が発生しました。ブラウザでもサイトのリンクをクリックすると「ザッザッザッ」と音が途切れ途切れに聞こえる感じ。

また、2.4GHzのWi-Fi接続中は更に顕著で、特段何もしていなくても、接続しているだけで音が頻繁に途切れる現象が発生しました。

混線しやすい場所では、LDAC「音質優先モード」時の不安定あり

MDR-1000Xではあまり発生していなかったので、少し気になったのがこれ。先程のアップデートは適用した状態です。

電車内などの人で混雑している場所、無線で混線しやすい場所では、20秒に1回ぐらいの頻度でぷつっと途切れる現象がありました。家では数分~数十分に1度だけ途切れる感じ。

なお、この問題は自動にするとほとんど発生しなくなりました。混線しやすい場所では「自動」、家や静かなところでは「音質優先」という使い分けで良いと思います。

ワイヤレスイヤホンながらこの快適さは最高レベルではないだろうか

以前はヘッドホンであるMDR-1000Xを外出先でも使用していて、ワイヤレスであることの快適さを知りました。

そこから、ここまで小型になりつつも、ワイヤレスであることやノイキャンに妥協せず、パワフルな機能性をもつWF-1000XM4は、聴いていてかなり心地よいものでした。

そして、Xperia 1 IIIや純正アプリ「Headphones Connect」と合わせてみることで、さらに使いやすい感じでGood。

これほど小型になってもなおパワフルな機能性を持つワイヤレスイヤホンなので、普通に驚きました。

みなさんも、体験してみてはいかが?

ちなみに、配色が黒のバージョンもあります。こちらもかっこいい……!

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