※改修中なので、一部表示が崩れるかも。

換気せずに数時間、頭痛と眠気が……。CO2濃度計測器「CO2-mini」で室内を測ってみた!

最近、締め切っている部屋にいるとすぐに頭痛がする……と感じ始めた筆者です。

朝起きたときもスッキリしない……。

これって、もしかして、換気していないからなのか?

とは言っても、”換気”を数値化するのは難しそうだなぁ……と思っていると、CO2濃度計測器なるものを発見。

ということで、作業が進まないのをCO2のせいにするべく CO2濃度を測って見ることにしました。

目次

開封の儀

箱。店頭においてありそうなデザイン。

異様な安心感。

箱の裏には、仕様概要が書かれています。

今回購入したのはこちら。

ちょうど7500円で購入できました。

 

開封してみると、「本体」「USBケーブル」「取扱説明書」が入っていました。

 

本体は、ほどよい大きさ。miniの名にふさわしいミニさ。

 

厚みは、かなり厚めです。突起があって、本体を斜めに立てて使える模様。

ざっくりとした仕様を見てみる

本体が表示できるCO2濃度は、0〜3000ppmまで。温度は0〜50度まで。

仕様書。CO2は、0~3000ppm。温度は、0~50度まで計測可能。他にも、測定精度や更新頻度などが記載。

CO2の測定開始からデータが安定するまでは、2分ほどかかるようですね。

 

コードの太さは、Anker製のものくらい太くて頑丈。しかし、コード自体は少し固めで、小回りは利きにくい感じ。

付属のケーブルは、市販で売っているAnkerのケーブルの太さと、ほぼ同じくらいの太さ。

 

コードの全長は、端から端までで大体1.5mくらいでした。

付属のケーブルは、USBからUSBの端まで、150cmだった。

 

早速、メインPCのUSBに差し込んで、使ってみることに。

CO2-miniはUSB接続で給電する方式なので、パソコンに差して使用することができた。

いざ、起動

電源を差し込むと、ゆっくり「5→4→3→2→1」とカウントダウンが始まり、CO2濃度が表示される仕組みのようです。

カウントダウンが始まって、5、4、3、2、1の「4」を指し示している。

5……4……

部屋のCO2濃度は……

CO2-miniは、CO2濃度1020ppmを指し示した。

1020ppm!

換気扇で部屋を換気していたのにも関わらず、少し高めな濃度。ランプは黄色に光っています。

「〇〇ppm」……と言ってもピンとこないので、ここにおおよそのイメージを書いておきます。

CO2濃度 どのくらいか 具体的に
400~500ppm 外の空気くらい 澄んだ空気に感じる(体感)。
~1000ppm 室内なら普通(少し高め) ドイツでは”無害”
※1000ppmは、
日本の建築物衛生法の基準値、
各国の換気の指標値
1000~2000ppm 換気推奨(やや高め) ドイツでは”有害性が上がる”
※1500ppmは、
学校環境衛生基準で換気の基準値、
CO2-miniでは”危険な環境”と表現。
2000ppm~ 眠気・ぼ~っとするかも(高め) ドイツでは”許容できない”
健康被害が出てくることも。
3000ppm~ (高すぎる) CO2-miniの測定・表示上限(それ以上はUSBから取得可)。

という感じ。おおよそ「1000ppm以下で快適/1000~2000ppm以下で微妙/2000ppm以上で不快」だと思えばおkなのかな。

 

少し経つと、温度が表示されました。

CO2-miniは、温度13.8度を指し示した。後ろの市販の電波時計も、同様に13.8度を指し示している。

寒いっ!

やはり冬場の換気は辛いなぁ……。

後ろの電波時計の温度「13.8度」と完全一致していたので、温度計としても信頼性はありそう。

勝手に表示が切り替わっていく仕様は、どうやら変更できないみたい。

CO2チェッカーとして、本当に使えるのか

CO2-mini、Amazonや他のブログでも「使えたよ―」という意見がほとんどだったので、心配することはなさそうですが、ここでも念の為確認しておきます。

見分け方はこちらに乗っている方法で。

とは言いつつ、消毒用アルコールがないので、エタノールを含むウェットシートを後ろにおいて、検証してみます。

 

検証前は、1055ppm。

CO2-miniは、CO2濃度1055ppmを指し示した。

こうして……。

CO2-miniの後ろに、消毒用のエタノールを含むウェットティッシュを置いてみた。

これで急激に上昇しなければ大丈夫。

 

CO2-miniは、CO2濃度1060ppmを指し示した。

ほぼ上昇しなかったので、どうやら大丈夫みたいです。

 

次は、センサーに息を吹きかけてみます。これで高くなればおk。

3回ほど長く息を吹きかけてみると……

CO2-miniは、CO2濃度2020ppmを指し示した。

2020ppmになりましt――

CO2-miniは、CO2濃度が表示限界値のHiであることを指し示した。

あっ、Hiの表示に。※3000ppm以上になると、こういう表示になる仕様です。

こちらも、大丈夫そう。

 

ちょうど、エレコムのダストブロワー(エアダスター)にCO2が入っているみたいなので、こちらも吹きかけてみます。

エレコム製エアダスター。CO2が含まれているよう。

ガスの種類はDMEとCO2

先ほどのHi状態から落ち着かせて……

CO2-miniは、CO2濃度1175ppmを指し示した。

↑前/↓吹きかけた

CO2-miniは、CO2濃度2440ppmを指し示した。

「1175ppm」→「2440ppm」になりました。よし。

 

あとは、新鮮な空気で400ppm辺りが出るかどうか。

後日、窓を開けて、外の新鮮な空気に近づけて測ってみると……

CO2-miniは、CO2濃度436ppmを指し示した。

「436ppm」になりました。どうやら、CO2-miniは、二酸化炭素濃度計測器として十分に使えそうです。

CO2-miniは、温度9.7度を指し示した。

――おぉ、寒い!!

とりあえず設定する/詳細な仕様も見てみる

説明書は1枚入っていて、かなり細かな仕様が書いてありました。

背面には「Mode」「Enter」の2つのボタンがありました。「Mode」で設定項目や数値を選び、「Enter」で決定する感じです。

2つしかないので、かなり直感的。

そういえば、LEDランプが横についていました。どうやらこれは、CO2濃度の高さによって決めるようです。

緑(通常)、黄(注意)、赤(危険!!)の3段階表示。

初期設定では、800より低いと「緑」、800~1200で「黄色」、1200より高いと「赤」になっているようです。

どの濃度からこのランプを切り替えるかは、「Mode」にて変更可能でした。

とりあえず筆者は、1000〜で黄色、2000〜で赤に設定。

自動校正についても、オン・オフ切り替えられるようです。

自動校正はオフにする(8bc設定)

閉め切った部屋で使うので、自動校正はオフにしておきます。

自動校正には問題点があり、加えて、公式サイト上にも、

8日間の連続駆動により、自動でCO2レベルのキャリブレーションが実施されます。 毎日の測定値の最低値を記憶し、その平均値を400ppmとしてキャリブレーションを行います。 (中略) ※CO2レベルが常時高い環境でのご使用の際には、自動キャリブレーションをOFFにしてください。

というふうに書かれていたためです。

筆者の部屋では、窓をガンガンに開けっ放しにすることがあまりないので、自動校正してしまうと……

その日の最低値1000ppmのように、濃度高めな部屋を「400ppm」に自動校正されることになり
→実際より低い値が出るようになる

ということになります。

ただ、恐らく数ヶ月に1度は校正したほうがよいはず……。ならば、校正できるときに手動で校正したいので、自動校正しないようにします。

とは言っても、先ほどの説明書通りにやると、十秒くらいでオフにできました。かんたん。

oFFの文字。

USB+省電力なので、モバイルバッテリーを使えば”外出先”でも測れる

説明書に「500V、300mA」と書いてあったので、もしかして……と試してみました。

市販のモバイルバッテリー(Anker PowerCore)の低電力モードを使用してみると、問題なく計測→濃度を表示できました。

これなら、携帯して外出先でも測ることができそう。

家庭用エアコンが換気しないのは本当だったのか……

エアコン(暖房)をつけながら作業していると……

あっという間に2000ppmを超えてしまいました。

筆者の家においてあった家庭用エアコンでは、どうやら換気機能はついていない模様……。

それもそのはず、少し高めのエアコンにしか換気機能はついていないみたいです。つまり、通常のエアコンは部屋の空気を温めているだけ……という。

ああ……だから暖房で締め切っているとき、眠くなったり頭痛がしたりしたのか……。

「こまめに換気」は忘れずにしたほうが良さそう。

 

後日、エアコンを付けつつ24時間換気扇をつけてダブルで稼働させてみると、900〜1200ppm程度に。

さらに調べてみると、使っていた換気扇が熱交換型(室内温度をなるべく保つタイプ)っぽいので、心配していた電気代は、ある程度抑えられそう。

ならば、本来想定されている”24時間つけっぱなし”でも良いのかも……という判断に。

Windowsにてデータを取得、グラフ化してみる

インターネット上から探してみると、AmazonのレビューやWeb記事から、ソフトウェアを発見。

それを使うと、Windowsにてデータを取得できる模様。

どうやら、CO2-mini、海外で販売されているものと中身の開発元が同じなので、パソコンとUSBをつなぐだけでデータが取れるようになっているらしいです。

しかしながら、ソフトウェアをダウンロードする際に、Chromeではなぜかダウンロードできず。

Edgeで開き直してみると…………どうやら安全ではないようで。

ちょーっと調べると、http経由でのダウンロードになることで、こういう形のエラーが出ることがあるそう。

http経由だと、接続時に暗号化しないため、アクセス中に第三者が書き換えたり、盗み見たりできる状態になります。

このソフトをダウンロードするのはリスクが高いと判断したので、別手段を探すことに。

「CO2-mini GUI」を使ってみる

っと、見つけたのがこちらの記事。

https://donadona.hatenablog.jp/entry/2020/10/19/023049

どなどなさん、という方が試しにソフトを作ったそう……。

ダウンロードのみ、インストール不要で使えるので、使用してみることに。(※使用は自己責任で。)

どうやらしっかり認識した模様。PC側で取得されたほうは、1232ppmと若干詳細な数値に。

CO2↑/温度↓

温度も表示されているものと一致した。

おおーーっ! グラフが表示された……!! (どなどなさん、ありがとうございます。)

どうやら、左側にグラフが、右側に正確な値が出ていますね。数秒ごとに、ほぼリアルタイムでグラフが更新されています。

PCに出力されている数値のほうが、本体のよりも若干詳細な値になっています。

本体の方は一定程度高い値だと、5ppm刻みなどになる模様。恐らく本体側の分解能を考慮したのかな。

※スクリーンショットは、「CO2-mini GUI」のものです。

こちらのソフトでは、表示範囲を決めることができるみたいです。1分/1時間/1日/1週間/1ヶ月で設定が可能でした。

※マウススクロールでここを変更しても更新されないので、クリックして目的の範囲を選択しました。

密室作業→グラフ化

CO2-miniを横目に、密室空間で2時間ほど作業していると、ちょっと頭痛がしてきました。

グラフを見てみると、2時間のうちに一気にCO2濃度が上がり、2000ppmを超えていたみたいです。

普段から閉め切って作業することが多いので、筆者はいつも「危険な場所」で作業していたことになる……のか。

……換気、大事。

 

しかし、外は雪が降っていたため、窓を開けるのは止めました。寒い……。

代わりに、24時間換気のやつを起動して1時間ほど立つと……ようやく1300ppmまで下がりました。

みるみる減っていくCO2濃度(緑)が観測できた。

これでも、できるならもう少し下げた方が良さそう。

たったの5分換気するだけで、CO2濃度は”許容範囲以下”まで下がる

2000ppmほどまで上昇させてから、窓を全開に開けて換気してみると、思った以上にCO2濃度が低くなりました。

範囲が狭くて少し見づらいので、データをCSV形式で保存→Excelにて加工し再度グラフ化したものがこちらです(↓)。

「CO2-mini GUI」の計測結果をもとに、Excelにてグラフ化したもの。5分間で急激にCO2濃度が低下している。

おおよそ3分で1000ppmまで下がり、5分で600ppm、10分で500ppmと外気に近いレベルになりました。

換気とは言っても、5分程度の短い換気でもかなり有効のようです。

閉め切った部屋に一晩寝るだけで……

最近、暖房を付けて温かい空気を維持したまま寝ていました。

しかし、「朝の目覚めがなぜかスッキリしない……」「途中で起きてしまう……」という謎現象が起こっていました。

「もしかして、これはCO2のせいではないか……?」

ということで、測ってみることに。

換気せずに寝る

絶対に真似しないでください! (翌日ぼ~っとします。)

では、換気せずに寝ると、どうなるのでしょう……。

検証前が1200~1300ppmほど。

このまま、換気せず密室のまま、9時間ほど寝てみます。

ちなみに、パソコンを付けっぱにして、測定結果をログに残すようにしました。

 

翌朝、CO2-miniを見てみると、

2500ppm程度になっていました。高っ――!

 

ログデータのスクリーンショットはこんな感じ。

このままだと、ちょっと分かりづらいので、データをCSV形式で保存→再度グラフ化したものがこちら(↓)。

「CO2-mini GUI」の計測結果をもとに、Excelにてグラフ化したもの。5時間のうちに、CO2濃度がみるみるうちに上がっていく。

最高値は2772ppm(7時間41分経過)だった。

横目に作業していたときと同じ、2時間程度で2000ppmを超えました(青色)。

その後、4時間で2500ppm、5時間以上経つと2600~2700ppmほどに。

5.5時間頃から温度(オレンジ)が急上昇しているのは、エアコン(暖房)を自動で付けているためです。が、やはり換気するタイプではないので、CO2濃度は依然として高い値を保っていますね。

9時間で起床してみると、少しだけ頭痛がしました。加えて、若干ぼーっとする……。

(寝違えたのか濃度のせいなのかはわからないが)左肩が痛い……。

※もう一度、良い子は真似しないでください――。

換気して寝る ※おまけ

ちなみに、24時間換気扇を付けて(濃度は1000ppm前後で推移)、9時間ほど寝てみると、ややぐっすり眠ることができました。

アラームからの目覚めもスッキリしていて、頭痛も特にありませんでした。

……夜寝るときも、適度な換気をしたほうが良いようですね。

(ただ、換気しているために湿度が低くなってしまい、乾燥肌になりやすい環境になってしまうので、”窓全開”は止めたほうが良さそう。)

部屋のCO2濃度を測って、換気すべきかを判断しよう

――ぼーっとする原因、それはCO2濃度が濃すぎるからだった!!

2時間作業しただけで、2000ppm。(そりゃ、頭も痛くなるし、やる気が全然出ないわけだ……。)

今回、普段の筆者が”やや危険な環境”で作業していたのかがわかりました。それを可視化できたので、ちょっと楽しかったです。

miniといえども、かなりリアルタイムかつ正確に測れるものだったので、今回は当たりかな。

手軽なので、一家に一台、換気のタイミングをはかるために導入してみてもいいかもしれません。

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