外出先で使うノートパソコンを購入したのに……ハイエンド(=性能極振り)にしてしまった。
つまり、「バッテリーが持たない!」という致命的な悩みを抱えることに……。
と、そこにやってきたのがこちらのモバイルバッテリー。
今回買ってみたこのPowerCore IIIで、このPCのバッテリーを増設……ではなく、“モバイルなバッテリー”として使ってみることにしました。
ちなみに、今回検証に使った、今使用しているノートパソコンがこちら。
当時大幅値引きされていて13万8500円くらいだったやつです。
購入してから気づいたのですが、このパソコンはPD充電(65W)に対応しているみたいで、USB Type-Cから充電が可能でした。
今回のモバイルバッテリー、PowerCore IIIが最大60Wまで対応。
これは、もしかしたらギリギリいけるのでは……?
ということで、パソコン用モバイルバッテリーとして購入してみました。
結論から言うと、「充電可能」でした。
PowerCore III、割と大きめな外観
今回はそこまで注目するところはないので、「開封の儀」的なのはすっ飛ばします(写真2枚で終わりっ!)。
入っていたのはこれくらい。
- モバイルバッテリー本体 x1
- 収納用の巾着袋 x1
- USB Type-A→Type-C用ケーブル x1
- USB Type-C→Type-C用ケーブル x1
- 説明書など x1
巾着が入っていたのはうれしいところ。
大きさや厚さ、コードの長さ
大きさは(言葉で説明するのが難しいので)画像で比べます。
(スマホ(Xperia)やiPad(10.2インチ)、Switchで比べてみる。)
モバイルバッテリーにしては、大きめな感じ。19200mAh(約71Wh)の60Wまでなので、サイズはこれくらいが妥当なのかなと。
厚みは結構あります。
スマホの充電もできました。とりあえず、普通のモバイルバッテリーとして使えることは確認。
付属していたケーブルの長さはおおよそ60cmでした。
ちなみに、両方Type-Cの方は少し伸びるバンドがつけられていて、Type-A→Type-Cのほうは(いつも見かける)針金でまとめられていました。
バンドの方は、手で引っ張っても千切れそうな感じではなく、長く使えそう。
ノートパソコンの充電をしてみる
さて、問題はノートパソコンの充電も可能なのか。
PD充電が65W対応と書いてあったノートパソコンなので、PowerCore IIIの60W充電はギリギリ可能であってほしい(切望)。
さっそく検証していきます。
ちなみに、AC充電器から低電力な15Wで充電しようとすると、下のように「注意書き」が出ます。
低電力だと、充電はできるもののパワー不足とされるのですね……。
モバイルバッテリーの充電は、50%ほど(4つのランプのうち2つ点灯)にしておきました。
ちなみに、トータル60Wなので、モバイルバッテリー側のポートは1つだけ使う(専用)形になります。いざ、実証!!
ノートパソコンにPD充電用のUSB Type-Cポートがあり、ここに差し込みます。
モバイルバッテリー側にもType-Cポートがあるので、差し込みます。
こんな感じで差し込むと……
おおー!!
ケーブルを指すだけで、「On PD」の文字が画面上に現れるとともに、充電が開始されました。ちなみに、モバイルバッテリー側のボタンは押していません(=自動)。
特に先ほどのような低速エラーは出ていない感じ。
どうやら、大丈夫のようです。
よかった……。これでパソコン用モバイルバッテリーとして使えます。外でも安心して気にせずに使えることに。
充電容量と速度を測ってみた
さて、とりあえず正常に認識して、パソコンを充電できることはわかりました。
いろいろな状況で充電して、充電完了時のバッテリーやその速度を測ってみることにします。
ノートパソコンを閉じて、“充電容量”を測ってみた
ノートパソコンを閉じて、充電しつつ放置した後、モバイルバッテリーを使い切ったら、パソコンがどれぐらいのバッテリー量になっているのかを見てみます。
充電前の状態は、10%でした。
モバイルバッテリーが消灯して、充電能力がなくなった後に、パソコンを開いてみると……
81%になっていました(スクリーンショットを撮影する瞬間に1%減ったので、画像では80%になっています)。
ということは、81% – 10% = 71%。ハイエンドのノートパソコンでも、約7割まで充電することができました。PowerCore III、割と大容量。
サインアウト状態(ディスプレイオフ)の“充電速度”
サインアウト状態(=ロック画面)の充電速度を見てみます。
ノートパソコンを閉じてしばらく経つと、このモデルはすぐにシャットダウンしてしまうようなので、今度はスリープではなくサインアウト状態にします。
とはいっても、なるべくディスプレイの影響を受けないように、消灯して行います。
充電前のパソコンのバッテリー容量を10%にしてみました。
20分後に見てみると……10%増えてちょうど20%になっていました。
ということは、20分で10%程度充電されるようです。
このペースだと、サインアウト状態での充電速度は1時間で30%ということに。まあまあ早い。
サインイン状態(安静時)の“充電速度”
スリープから復帰して、(つないだまま)つけっぱなしにしていると、ものすごい勢いでノートパソコンのバッテリー残量が増えていきました。
不思議に思い、稼働しているときの速度も測ってみることに(→このため複数の見出しになった)。
計測前の状態。25%です。
とりあえず10%まで待ってみると、かかった時間は9分28秒でした。
さっきのサインアウト状態(10%に20分)のときよりも、ほぼ倍の速さで充電されています。
この現象は、パソコン側で電流の最適化が行われているのかなーと推測。
このペースなら、1時間で63%程度の充電速度に。めちゃくちゃ早い……。
ノートパソコンでこの充電力は、外出時でも心強い味方になりそう。
サインイン状態(ZoomやChrome起動時)の充電速度
ここまでくると本格稼働しているときの充電速度も気になったので、ついでに測ってみました。
モバイルバッテリーをフル充電(4つ中4つ点灯)にして、気合を入れて試していきます。
開いている主なソフトは以下の3つ。
- 設定(バッテリー確認のため)
- Zoom(入室中)
- Chrome(タブ1つ)
ディスプレイの輝度は70%に設定。
Zoomは、向こう側のプレゼンテーション映像(共有画面)が流れている状態です。
25%→35%まで充電してみました。
結果は……
10%の充電に13分15秒かかりました。
先程より少しだけ時間がかかったものの、十分早かったです。
このペースだと、1時間で45%の勢いですね。
正直、バッテリーからの電力とPCの消費電力が相殺されるくらいだと思っていました。
ディスプレイをONにして操作していても、難なく充電できるくらいのパワーだったので、安心しました。
ちなみに、充電を始めたのは、大体17%前後のときです。
このまま稼働して充電を続けてみると……
57%になりました。充電量は、57 – 17 = 40%です。
さすがに使っていないとき(+71%)よりも、+40だったので大幅に押されましたが、負荷がかかっているのにも関わらず、バッテリー自体はほんのり温かいレベルでした。
まとめ:PowerCore III、モバイルバッテリーといえどもノートパソコンを充電できるくらい侮れないパワーを持っていた
「パソコンにも使えるパワーを持ったモバイルバッテリー」と聞くと、リュックサックに入り切らないくらいのめちゃくちゃでかいバッテリーを想像してしまいますが、この大きさで実現してきたのは面白いところ。
ハイエンドのノートパソコンの充電が持たないと感じているなら、購入してみるのもありかもしれません。
今回検証したモバイルバッテリー↓